『スパイダーマン: スパイダーバース』
『スパイダーマン: スパイダーバース』を観ました………………、
えっいや…………すごいあの、勉強になります……勉強になりました……なにこの感情は…………?
『スパイダーマン: スパイダーバース』、そもそもの話の面白さとか、圧倒的な映像の情報量とか、3DCGといかにもマンガらしい二次元的な表現をなじませる手法とか、すごいところはさんざん絶賛されているとおりでもう自分の口から付け加えるべきことは思いつかないんだけど、
「ものをつくること」「世界を創作すること」に対する誠実さとそれらを楽しむ気持ちがこれ以上ないほど満ち満ちていて、後半はなんかもう話の展開というよりもむしろその「製作陣の態度」みたいなものに対して尊敬の念が止まらなくてずっと泣いてた。すごかった。 「誠実であること」と「思いっきり楽しむこと」は完璧に両立し得るんだと『スパイダーバース』で理解したし、両立させるためには何よりも「尊敬」を根っこにおかないといけないんだとも分かった。原典に対する尊敬、原典を愛する人々への尊敬、マンガ・3DCG etc. という手法(文化)への尊敬。
逆にいえば、尊敬と誠実さをこそ忘れずにいれば世界はもっともっと、信じられないくらい面白いものになるんだな。楽しいこととふざけることって全然まったくイコールじゃなくて、世界に対して誠実に向き合ったものだけがたどり着ける楽園のような楽しさってきっとある。